最近読んだ漫画-「薔薇だって書けるよ」売野幾子

薔薇だって書けるよ―売野機子作品集

薔薇だって書けるよ―売野機子作品集

売野幾子さんの初短編集。
楽園で発表された作品と、同人誌の作品、あと描きおろしが入っています。
装丁が凝っていていいなあ。思わず手にとってしまった。
ちょっと前の少女漫画を彷彿とさせる絵柄で、やわらかな線が特徴的。
どこか切ないストーリーとよく似合う絵柄です。
(あ、表題作の薔薇だって〜は幸せいっぱいな終わり方でしたが。)
遠い日のBOYが一番のお気に入り。
現実的でいて非現実っぽいというか。謎を説明しきらないところがとても好きです。
とにかく切ない気持ちと優しい気持ちでキュンキュンしっぱなしのお話ばかり詰まっていました。
あともう少しカットや、コマ割り、空間の使い方がうまかったら、見やすくて人を惹きつける画面になるかも。
つめこみすぎでごちゃっとしているのが否めない。
でも最初の同人誌の作品からどんどん読みやすくなっていってるので、これからに期待です。
もうストーリーは非の打ち所がないので!!