関西クィア映画祭 京都会場へ行ってきました。

関西クィア映画祭2010
http://kansai-qff.org/2010/j/index.html

初京大。
夜だったうえ、西の方にしかいっていないので、学校そのものの雰囲気はあんまりわかりませんでしたが、広さにびっくりしました。東大と京大で、国立大学の予算の多くを使っているという話を昔きいたことがあるけど、それも納得の設備なんだろうな…。
西部講堂はいかにも古くからありそうな建物で、使い込まれた良い「汚さ」がありました。蓄積された学生の熱・パワーを感じる建物。
そんな場所でクィア映画祭をするということの意義は、とても大きいように思います。


私は9/10に上映された「アニー・スプリンクルのポルノの歴史」と9/11のオールナイト上映会を見に行きました。
オールナイト上映会の内容は、「パブの中」「バイセクシュアル初体験」「トランス物語に抗して」「マイ・ノーマル」とあと短編が4本。こんな特殊な映画をぎっしり見続けることはなかったので、すごい体験でした。
ざっと備忘録的に感想を。
オールナイトは、ちょっと寝ながらだったので、あやふやなところがたくさんありますw
あと、たまにネタバレがあるので、もし今後これらの作品を見る予定のある方は読まないようにしてください。

  • アニー・スプリンクルのポルノの歴史

あくまで「アニーの」ポルノの歴史、でしたw
こんなに色んなプレイをした人は、いないでしょうね、きっと。
それをこんなにポジティブ語っちゃうところが、すごい人だなあと。
上映後の講演会のほうが聞きたかったのだけれど、終電の関係でちょっとしか聴けなくて残念。
セックスワークの捉え方、というのも自分の中での今後の課題かも。

  • パブの中

カメラワークが面白かったなー。
ストーリー構成もぐるぐると人が入れ替わり、ただ一人ひとりが独白していく、というものではなかったので、舞台のような臨場感がありました。
紹介にあったように、深夜上映1発目にふさわしい、アヤシくも純粋でアダルトな世界観をもった作品でした。

  • Emilie Jouvetの短編4つ

私の中のクィア/クィア映画のイメージそのものでした。
性につきまとうタブーを笑い飛ばすように、明るくはっちゃけた作品たち。

ヘテロの女性たちが、自分のセクシャリティを疑問視し、バイセクシュアルについて知っていくというドキュメンタリー。
うーーーーーん!
なんか煮え切らないというか。けっきょく片方の女性は知らない間に元彼とヨリ戻して子供できてるし!
こういった問題には確かな答えというものは出ないのかも知れませんが、でもちょっと…。
ドキュメンタリーだからこそのあやふや感なのだろうか。

  • トランス物語に抗して

すみません、眠気が頂点に達していて、半分くらい覚えてません…。
内容も少し疑問が残るものだったかなぁ。
けっきょく、「○○らしさ」や「〜ならこうあるべき!」というものに囚われているのかな、私たちは。

  • マイ・ノーマル

オールナイトの最後に持ってきたのは正解だったなあ!
私たちにとっては非日常でアブノーマルな日常を送る女の子のお話。
なんてったって女の子たちがかっこよくって可愛いかったのがよかった。ヒヒ
けっきょく恋人とうまくいかなかったのは残念だったな。
もしかしたら、自分のノーマルだなんてほかから見たらアブノーマルかもしれませんね。


うむ。濃ゆい2日間でした。
セクシャリティについてや、ジェンダーについては、興味はあれど全然勉強が出来ていないジャンルなので、色々と考える良いきっかけになりました。(ありきたりな言い回しだな!)
ま、偏見や先入観に囚われずに、色々と吸収していきたいです。